2011年7月10日日曜日

ストップ結核アクション研修


6月29日に、ストップ結核アクションコース(分野別研修)の研修員12名を佐久で受け入れた。午前、長野県庁で長野県の結核対策と現状について講義を受けたあと佐久に移動、佐久病院では、結核など感染症対策から始まった衛生指導員など保健ボランティア育成の歴史や、その後の健康管理を通じた八千穂村の健康な村づくり運動(村ぐるみの健康管理活動)の歴史、病院や村の果たした役割などについて、私たちの経験を説明した。講義の後、感染症病室、検診車の見学など、短時間の滞在ながら盛りだくさんの情報を共有する時間がもてた。研修員は、アフガニスタン(2名)カンボジア、中国、マラウイ、フィリピン、ザンビア(2名)、ジンバブエ(2名)、と日本人研修員の2名に、結核研究所から3名、長野県健康づくり事業団から1名、長野県健康福祉部(今回の長野県の研修調整担当)の同行者があった。これまでも、HIVAIDSプロジェクトなどの感染症対策関係者の研修員受け入れもしてきたが、持続可能な感染症対策を進めるためには、コミュニティーヘルス、特に健康管理と健康な村づくり運動が必要であることは、ずっと訴えてきたことであり、今回のアジアアフリカからの研修員にも共有できることを期待している。

2011年6月15日水曜日

インドネシア青年研修事業の委託



2011年度のインドネシア青年研修事業を農村保健研修センターで実施することが内定した。この研修は、2008年、2009年と研修センターで実施したもので、今年度で3回目の委託ということになる。20代後半から30代の若い保健医療従事者が約2週間、研修センターで合宿のような研修を行った。広大なインドネシア各地から参加し、彼らたちも、日本にゆくことになって初めて会ったというようなインドネシアの青年たち共有する2週間は、受け入れる私たちにとっても得難い体験をすることができた機会となった。何名かの参加者はFBを通じての交流を故国後も続けている。青年研修修了者たちと共同プラグラムを計画実施したいというのが現在の夢、、もちろんコンセプトは健康な村づくり運動。

2011年6月12日日曜日

乳児死亡率ゼロ



乳児死亡率IMRゼロは、岩手県の沢内村のことが有名です。1962年に初めて乳児死亡率ゼロを達成しましたが、健康管理に力をいれた成果として、単に母子保健だけでなく、包括的な保健医療状況が改善して初めて達成できるものであって、地域保健システムの改善を示す大事な一里塚・ランドマークだからです。
10年前から健康な村づくりのコンセプトによって協力活動をおこなってきたフィリピンのベンゲット州カパンガン地域で、2010年に初めてIMRゼロを達成しました。2001年に初めて佐久を訪問してから農村保健センターRHU医師としてこの地区で保健医療を行ってきたDrラルアンとそのチームたちにとって誇りべき成果と言えます。10年来、ここでの保健医療活動を見続けてきた私にとっても大いなる喜びでした。
今後は、乳児死亡率ゼリ達成にいたった要因に評価分析を進めることが大切な作業と考えています。